企画概要

公開講義は北大が誇る先生方による全ての方を対象とした無料の講義企画です。普段北大生が学んでいる勉強内容や、北大の先生方が専門とされている研究内容など、ここでしか味わえない北大の学術的側面を感じてみませんか?
事前予約や入場料は不要です。どなたでもお気軽にご参加ください。

開催時間
 6月8日(土)10:30~18:30
 6月9日(日)  9:00~12:00

開催場所
 人文・社会科学総合教育研究棟W103共同講義室

実施予定の講義一覧

思春期になると、なぜ問題を起こせるようになるのだろう?

私の専門は、発達心理学で、人間の誕生から死までの変化が対象になります。特に思春期の発達とそこで生じる問題に関心があり、思春期になぜいろいろな問題がたくさん生じてくるようになるのか?ということを研究しています。
この講義では、発達と子どもの問題の関係について、今、分かっていることを簡単にお話したいと思います。

教育学研究院
加藤 弘通先生

講義時間
 6月8日(土)10:50~11:40

世界のクマの調査研究と現状~ホッキョクグマとヒグマを例にして~

世界には8種のクマ類が存在しますが、そのうちの6種は絶滅危惧種です。特に、地球温暖化の影響を受けてホッキョクグマは減少の一途を辿っています。一方北海道のヒグマは、近年の分布域の拡大に伴って人との軋轢が増加しています。彼らの興味深い生態を紹介するととももに、現状について解説します。

北海道大学大学院 獣医学研究院 野生動物学教室
坪田 敏夫先生

講義時間
 6月8日(土)12:20~13:10

水産学部(私)の研究紹介:イソギンチャクの社会関係、ヤドカリの闘争、ツブの産卵、イワナのあくび

水産学部のイメージは? 船に乗る、漁業、海の男、、、?
半分くらいは正しいですが、半分くらい間違いです。まず私の研究室の面々は、海岸や川で歩いて調査しています。タイトルの通り、漁業に全く関係のない研究が多いです。 そして教員2名のうち1名は女性、12人いる大学院生のうち6人は女性です。
この講義では、そんな私の研究室で行われている研究を簡単に紹介します。

水産学部 海洋生物科学科 動物生態学研究室
和田 哲先生

講義時間
 6月8日(土)14:50~15:40

矯正歯科治療って何?

歯並びやかみ合わせが気になる方はとても多くおられます。
矯正歯科治療はそのような方を対象に治療をする歯科の一分野となります。見た目の問題を改善するばかりでなく、噛めない、発音が困っている、などの機能の問題も改善いたします。一方、歯並びやかみ合わせを治すことでお顔の印象も変わりますので、こうしたものの変化等も研究しています。
今回の講義では矯正歯科治療の全般的なお話をさせていただきます。

歯学研究院 口腔医学部門 口腔機能学分野
佐藤 嘉晃先生

講義時間
 6月8日(土)17:20~18:10

6月8日(土)では休憩時間を、13:00~14:30および16:00~17:00の時間帯に予定しております。こちらの時間で昼食等をお取りください。

AIの能力、限界、社会への潜在的な影響 ~専門家でも意見が分かれる人工知能の今~

人工知能(AI)に関する議論は現代の議論の中でも特異な位置にあり、様々な意見や感情を引き起こしています。AI支配のディストピア的なビジョンから、単なる知能の模倣と見なす否定的な主張まで、人々の見解は広範で多様です。
この講演では、AIに関するさまざまな見解を紹介し、AIへの認識を形成する恐怖心や希望的観測、誤解について探求します。

情報科学研究院
ジェプカ・ラファウ先生

講義時間
 6月9日(日)9:20~10:10

がんの治療法はどのように生まれてきたのだろう? ー過去から未来へー

がんは長い間、人類にとって大きな脅威であり続けていますが、その治療法は年々進化を遂げています。
本講義では、初期の外科手術から放射線療法、化学療法といった従来のアプローチや最新の免疫療法を取り上げ、がん治療の発展の歴史をたどります。また、私たちが近年取り組んでいる、意外な生き物が秘めた力を活用したがん研究とその展望も紹介します。わかりやすく解説しますので、どなたでもお気軽にご参加ください!

北海道大学遺伝子病制御研究所
園下 将大先生

講義時間
 6月9日(日)10:50~11:40

※両日、教室へは講義開始の20分前よりお入りいただけます。
※各講義終了後、20分間の質疑応答時間を設けさせていただきます。ぜひご参加ください。